過去の資料「六甲山の災害展」 : 六甲山の災害展

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過去の資料「六甲山の災害展」

2009年第13回六甲山の災害展

インフルエンザの影響で前年度の来場者数を下回りましたが、広報計画の工夫により六甲山の災害展を知らずに来場する人の割合が大幅に減った年でした。(前年まで60%台→当年40%台)
保水力実験装置も見やすくなるように六甲山の「花崗岩・真砂土・森林」の3種類で保水力の違いを体験していただける装置に改良された年でした。前年の災害展終了後、残念なことに平成20年7月にゲリラ豪雨による水難事故が発生しました。保水力実験装置が改良された背景には、豪雨時における急こう配の六甲山から流れ出る雨水の勢いや備えについて注意喚起する狙いがあったものと推測されます。
開催時期 平成21年6月16日~28日
開催場所 人と防災未来センター 防災未来館1F企画展コーナー
来場者数 3,378人 ※インフルエンザの流行による減

人気が高い土石流実験装置

マスコミによる取材

土石流実験装置の説明を受ける子供たち

降雨体験装置で時間雨量100mmを体験する来場者

六甲山グリーンベルト整備事業や県民緑税で実施する「災害に強い森づくり」のパネルを見る来場者

改善された保水力実験装置

六甲山の災害展実施結果

2008年第12回六甲山の災害展

第11回の展示内容に加え、新たに「山の保水力実験」が体験型展示として加えられました。


開催時期 平成20年6月17日~29日
開催場所 人と防災未来センター防災未来館1階企画展コーナー
来場者数 5,056人

山の保水力実験に関心を寄せる来場者

六甲山の災害展実施結果

2007年第11回六甲山の災害展

この年から展示内容に少し変化が現れます。
平成16年の台風被害を受け、県が新たにスタートした「災害に強い森づくり」のPRや、阪神・淡路大震災後から六甲山系で行われている国の「六甲山系グリーンベルト整備事業」が新たに紹介されたほか、来場者へのアンケートも実施されました。

開催時期 平成19年6月12日~24日
開催場所 人と防災未来センター1階企画展コーナー
来場者数 4,640人

六甲山の災害展実施結果

兵庫ジャーナル記事

第11回六甲山の災害展の実施結果について.pdf20070618兵庫ジャーナル記事

2006年第10回六甲山の災害展

この年の災害展では、平成16年(2004年)台風23号による災害について、県下各地の復旧が進んだことから、その状況をパネルで詳しく紹介していました。
土砂災害に対する県民意識の高まりで来場者数が増加したものと思われます。

開催期間 平成18年6月13日~6月25日
開催場所 人と防災未来センター1階展示スペース
来場者数 7,000人
平成16年災害復旧状況写真(県下各地)

2005年第9回六甲山の災害展

兵庫県に大きな被害をもたらした平成16年(2004年)台風23号にかかる展示コーナーを設け、被災状況や災害への備えの必要性について説明を行っ記録が残っていました。この年から展示スペースが1Fに移動になりました。

開催期間 平成17年6月14日~6月26日
開催場所 人と防災未来センター1階展示スペース
来場者数 4,400人

平成16年発生台風被害のパネル展示

展示レイアウト

2004年第8回六甲山の災害展

防災未来館2階で実施していた時は「六甲山の災害展」は入館料をお支払いいただくイベントでした。
展示説明は、当所職員のほか一般社団法人治山林道協会にもご協力いただいています。

開催期間 平成16年6月15日~平成16年6月27日
開催場所 人と防災未来センター 防災未来館2階 展示スペース
来場者数 6,400人

看板に「入館料が必要です」とあります。

土石流模型実験装置に見入る小学生達

第8回案内資料展示レイアウト

2003年第7回六甲山の災害展

人と防災未来センターが会場となって2回目の開催となりました。
体験型の展示は人気があり、この年の展示から降雨体験装置「カッパくん」の実演が導入されました。
当時の展示内容がわかるレイアウト図から広い展示スペースで災害展が行われていたことがわかります。

展示内容は次の各コーナーを設けて実施されたようです。
 1.六甲山の荒廃と緑化
 2.昭和13年阪神大水害
 3.兵庫県南部地震
 4.昭和42年災害
 5.震災後の災害と復旧状況

開催期間 平成15年6月17日~平成15年6月29日
開催場所 人と防災未来センター2階展示スペース
来場者数 6,300人

降雨体験装置カッパくんの実演の様子

土石流実験装置の実演の様子

第7回の展示内容(レイアウト図)

2002年第6回六甲山の災害展

平成14年10月25日の投稿では平成14年4月に新しくオープンした「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」で六甲山の災害展を開催したことが報告されています。
過去5回、会場として利用していた「阪神・淡路大震災復興支援館(フェニックスプラザ)」は平成14年3月に閉館し、震災の経験や教訓を伝える新たな情報発信基地が完成したことで、これを契機に会場を移して「六甲山の災害展」を実施した年でした。
第5回で登場した土石流実験装置は、新たな会場でも来場者の高い関心を得ていた様子も報告されています。

開催期間 平成14年6月18日~6月30日 
開催場所 人と防災未来センター2階展示スペース
来場者  5,300人

平成14年10月25日投稿
新たにオープンした「人と防災未来センター」で開催

平成14年10月25日投稿
新会場でも来場者の関心が高い土石流実験装置

H14パネル展示レイアウト

2001年第5回六甲山の災害展

平成13年11月20日に第5回六甲山の災害展の開催の様子が投稿されています。
開催場所は第1回と同じ「阪神・淡路大震災復興支援館」(現在の神戸マルイのあたりにあった県立施設)でした。
一般社団法人兵庫県治山林道協会からこの年の5月に完成したばかりの土石流模型実験装置をお借りして、体験型の展示も追加された年でした。

平成13年11月20日投稿
第5回六甲山の災害展
開催期間が1ヶ月

平成13年11月20日投稿
第5回六甲山の災害展
平成13年5月に完成したばかりの土石流実験装置
興味深く実験を見学する多くの来場者

第5回六甲山の災害展チラシ

平成13年11月20日投稿コラム

2000年第4回六甲山の災害展

過去の資料として見つかったものは開催概要のみですが、展示内容もわかる資料でしたので記録として公開いたします。

開催時期 平成12年6月1日(木)から6月30日(金)
開催場所 フェニックスプラザ(阪神・淡路大震災復興支援館)
主催   阪神・淡路大震災復興支援館
     建設省六甲砂防工事事務所
     兵庫県治山課・砂防課・六甲治山事務所
入場者数 7,771人
第4回災害展概要

1999年第3回六甲山の災害展

【開催状況がわかる資料を捜索中です】
平成11年度の開催状況を確認できる記録が全く見つかっていません。
後年度に開催した記録には、毎年開催していたことが記録されていますので当時のフェニックスプラザで開催していたことは間違いと思います。もし資料をお持ちの方がいらっしゃれば、当所までご連絡いただけますと助かります。

連絡先 https://web.pref.hyogo.lg.jp/org/rokkochisan/index.html

    

1998年第2回六甲山の災害展

第2回となった六甲山の災害展はその開催を確認できる資料が現存していなかったのですが、当時の公文書が見つかりました。
写真が電子データで管理されていない時代のため、残念ながら当時の開催の様子を確認できるものは現在のところ見つかっておりません。
当時の公文書には以下のような内容です。(公文書記載の個人名は〇〇で表記しています)
この公文書の内容から六甲治山事務所の職員が企画し、六甲山系の主要な災害を知るOB職員にも協力を求めながら、手作りのイベントを実施していたことがわかります。

公文書番号 治第158号 平成10年5月25日
宛先    山地災害情報協力員各位
発出者   兵庫県治山課長 〇〇 〇〇
標題    「六甲山の災害展」開催について(ご案内)
本文
新緑の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。
本県の治山行政の推進につきましては、平素から格別のご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、梅雨期を控え、六甲山系の二次災害防止の徹底を目的に、このたび下記により「六甲山の災害展」を開催することとなりましたので、ご来場くださいますようご案内申し上げます。

1  日時 6月2日(火)~6月30日(火)(午前10時~午後7時)
2  場所 フェニックスプラザ展示コーナー
JR・阪急・阪神・市営地下鉄 「三宮」下車、南へ徒歩2分 三宮センター街入口近く
3  内容 別紙のとおり

公文書番号 治第158-2号 平成10年 5月25日
宛先    六甲治山関係OBの山地災害情報協力員各位
発出者   兵庫県治山課長 〇〇 〇〇
標題    「六甲山の災害展」開催に係るご協力について(お願い)
本文
別紙にてご案内申し上げております「六甲山の災害展」の開催に当たり、下記1の期間について、治山課又は六甲治山事務所で当番をすることとなっております。
展示の内容については、六甲治山事務所が中心となって企画し、すばらしい内容になったと自負いたしておりますが、当番に当たる職員は、この展示の中で多くのスペースを割いて紹介する昭和13年災や昭和42年災について直接経験した年代ではないことから、来場者への説明に窮する場合も想定されます。
つきましては、この展示が成功裏に終えることができますよう、下記によりなにとぞご協力を賜りますようよろしくお願いします。

1  日時 6月10日(水)~6月30日(火)(午前10時~午後7時)
2  役割 来場者に対する説明
3  その他
(1) ご協力をいただける方は、ご都合のよい日時をご連絡ください。
担当 〇〇、〇〇
TEL 078-362-3471(直通)
又は078-341-7711(内線4130,4136)
(2) ご協力をいただける当日には、「山地災害情報協力員」の腕章をご持参ください。
(3) 申し訳ございませんが、旅費、日当等の支給はございません。

公文書番号  治第158-2号 平成10年5月25日
宛先     〇〇 〇〇  様
発出者    兵庫県治山課長 〇〇 〇〇
標題     「六甲山の災害展」開催に係るご協力について(お願い)
本文
別紙にてご案内申し上げております「六甲山の災害展」の開催に当たり、下記1の期間について、治山課又は六甲治山事務所で当番をすることとなっております。
展示の内容については、六甲治山事務所が中心となって企画し、すばらしい内容になったと自負いたしておりますが、当番に当たる職員は、この展示の中で多くのスペースを割いて紹介する昭和13年災や昭和42年災について直接経験した年代ではないことから、来場者への説明に窮する場合も想定されます。
つきましては、この展示が成功裏に終えることができますよう、下記によりなにとぞご協力を賜りますようよろしくお願いします。

1  日時 6月10日(水)~6月30日(火)(午前10時~午後7時)
2  役割 来場者に対する説明
3  その他
(1) ご協力をいただける場合は、ご都合のよい日時をご連絡ください。
担当 〇〇、〇〇
TEL 078-362-3471(直通)
又は078-341-7711(内線4130,4136)
(2) 申し訳ございませんが、旅費、日当等の支給はございません。

公文書番号 治第158号 平成10年5月25日
宛先     各農林(水産)事務所 但馬高原林道建設事務所長 但馬地域山地地すべり対策室
発出者    治山課長
標題    「六甲山の災害展」の開催について(通知)
梅雨期を控え、六甲山系の二次災害防止の徹底を目的に、標記の催しを下記のとおり開催しますので、ご来場くださいますようご案内申し上げます。
なお、別紙のチラシを来庁者の目につくところに掲載いただく等、PRについても御配慮くださるようよろしくお願いします。

1  日時 6月2日(火)~6月30日(火)(午前10時~午後7時)
2  場所 フェニックスプラザ展示コーナー
JR・阪急・阪神・市営地下鉄 「三宮」下車、南へ徒歩2分
三宮センター街入口近く
3  内容 別紙のとおり

1997年第1回六甲山の災害展(その六)

平成12年4月15日の投稿では、前号(その五)で市街地からの遠景写真で昭和42年豪雨災害の爪痕を紹介したことに引き続き、治山工事による代表的な復旧工事箇所をご紹介しています。
神戸市民にはおなじみの摩耶ケーブル、再度山ドライブウェイ、表六甲ドライブウェイ、長峰山の周辺で実施した当時の治山工事箇所の全景と見事に山に蘇った施工後の状況をカラー写真で対比した内容となっています。

平成12年4月15日投稿
昭和42年豪雨災害 治山工事による代表的な復旧工事箇所
p1

平成12年4月15日投稿
昭和42年豪雨災害 治山工事による代表的な復旧工事箇所
p2

平成12年4月15日投稿コラム

1997年第1回六甲山の災害展(その五)

平成11年10月15日の投稿では、昭和42年豪雨災害における六甲山系の土砂災害の惨状をカラー写真で二面に渡り紹介しています。
生田川~摩耶~住吉の市街地からの遠景写真で当時の山地災害の様子がよくわかります。

平成11年10月15日投稿
昭和42年豪雨災害における六甲山系の土砂災害惨状
p1~p2

平成11年10月15日投稿コラム

1997年第1回六甲山の災害展(その四)

平成11年4月15日の投稿では、六甲山の災害展を開催する契機の一つとなった「昭和13年阪神大水害スケッチ」を特集しています。
当時神戸に居住していたものと思われる高山超陽画伯のスケッチ集で当時の被災状況を伝える貴重なものです。
※このスケッチ集は災害当時神戸市の山地課長であった故 山本吉之助氏の蔵書から発見され、山本宗男氏から兵庫県に寄贈されたものです。

平成11年4月15日投稿
昭和13年阪神大水害スケッチ
p1

平成11年4月15日投稿
昭和13年阪神大水害スケッチ
p2

平成11年4月15日投稿
昭和13年阪神大水害スケッチ
p3

平成11年4月15日投稿コラム

1997年第1回六甲山の災害展(その三)

平成10年10月28日の投稿では昭和13年阪神大水害を特集しています。
紙面4ページにわたり山地や河川の災害箇所や、住宅地の被害状況が詳細にまとめられた被災マップを掲載し、記録的な降雨量であったことや当時の山地災害の状況と不安定な六甲山の地質及び地形、治山事業による復旧工事の概要についてで紹介しています。

平成10年10月28日投稿
山地や河川の被害状況がまとめられた当時の地図
p1~p2

平成10年10月28日投稿
住宅地の被害状況をまとめられた当時の地図
P3

平成10年10月28日投稿コラム

1997年第1回六甲山の災害展(その二)

平成10年4月15日の投稿では、紙面全体に「文久年間兵庫及び神戸の圖」(圖は図の旧字体)を掲載し、幕末の六甲山の様子や植物学者 牧野富太郎の驚き、植林事業の開始、植林地の植物遷移について紹介しています。

平成10年4月15日
六甲山の災害展について(その二)
P1~P2

平成10年4月15日
六甲山の災害展について(その二)
P3

平成10年4月15日投稿コラム

1997年第1回 六甲山の災害展(その一)

当時の記事によると、その開催経緯が詳しく紹介されています。

平成9年は過去の大規模な六甲山系土砂災害(昭和13年、昭和42年)からそれぞれ60年、30年を迎える節目の年であったこと、また、同年に県林務課の山本宗生市から昭和13年災害の被害状況を表す多数の貴重なスケッチの寄付を受けた事を契機に、過去の大災害の資料や六甲山の緑化の歴史、六甲山の災害の恐ろしさの再確認と大雨に対する心構えを養っていただく目的で平成9年に阪神・淡路大震災復旧支援館(フェニックスプラザ)で第1回「六甲山の災害展」を8日間開催したことが記録されています。開催当時の写真はあまり現存していませんが、一般社団法人兵庫県治山林道協会の機関誌「やまなみ」に6回にわたり「六甲山の災害展について」というコラムを当事務所が投稿した記事が見つかりましたので、その機関誌からコラムを抜粋してご紹介いたします。

平成9年10月15日掲載
六甲山の災害展について(その一)

平成9年10月15日投稿コラム